奄美ネコ問題ネットワーク(ACN)での活動のご報告です。
奄美ネコ問題ネットワークとは、奄美大島におけるネコ問題の周知啓発と解決に向けて、奄美大島の自然保護団体「NPO法人奄美野鳥の会」と「奄美哺乳類研究会」、そして当団体「一般社団法人奄美猫部」の主に3団体が中心となって活動しています。代表して、奄美猫部のHPでご報告させていただいています。
今年度より、新たなアプローチとして、奄美市環境対策課と大熊町内会のご協力のもと、将来的に地域の外ネコゼロを目指す「ネコ管理モデル地区計画」に取り組んでいます。
まずは5月に、地域の外ネコの生息数調査(事前調査)を行いました。小中学生を中心に調査をしてもらい、外ネコの確認総数、不妊化済ネコの頭数、未不妊化ネコの頭数などをまとめました。
5月時点での確認総数:25頭(ノラネコ20、飼いネコ5)
ノラネコ20頭内訳
不妊化(耳カット)ネコ:11頭(55%)
未不妊化ネコ:7頭(35%)
不妊化不明ネコ:2頭(10%)
詳しい内容は、5月27日の記事をご覧ください。
6月以降、5月の調査結果を元に、奄美市環境対策課の協力のもと、未不妊化ネコたちの捕獲と不妊化手術を順次行ってきました(TNR)。
並行して、住民からの目撃情報なども寄せられることも多くなり、調査では見つけられなかった未不妊化ネコも無事手術することができ、10月までに合計7頭のTNRを行いました。
(※ TNR:ノラネコの不妊化作業。捕獲(T)し、不妊手術(N)を行い、元の場所に戻す(R)の一連の作業のこと。)
そして、TNR後の不妊化率確認やその後の頭数確認のための事後調査を、この秋、10月31日と11月3日に行いました。あいにく天候に恵まれず2回も延期になってしまいましたが、今回は子供会に加え、大熊町内会明幸会のいぶし銀の先輩方にもご協力いただき、なんとか無事、調査を終えることができました。5月の調査と同じく、約1時間ほどかけて町内を歩きまわりネコの目撃情報を撮影・記録し地図上に情報を貼付する、という作業を本当に精力的に頑張っていただきました。ご協力ありがとうございました。
事後調査1回目(10月31日)
地図上のネコの目撃箇所に個体情報を貼付する作業のようす
事後調査2回目(11月3日)
ご協力いただいた結果をもとに、現在、今年度の調査まとめ作業の真っ最中です。
そして、そのまとめた結果の報告会を12月17日に行うことが決まりました!
今年度から始まったこのネコ管理モデル地区計画ですが、外ネコのモニタリングという大変重要な対策の一つだと思います。
5月〜11月までの調査結果をご覧いただき、地域の外ネコの状況や現状を確認し、事実を知ることからがネコ管理のスタートだと思います。
調査に参加していただいた皆さまはもちろん、大熊町内にお住まいの皆さま、また町外の方でご興味・関心のある方もぜひ遠慮なくご来場ください。
多くの皆さまのご来場をお待ちしております。
ネコ管理モデル地区計画
【第1回大熊町外ネコ調査報告会】
2019年12月17日(火)
時間/19:00(開場)19:30開演 〜 21:00終了
場所/ 大熊公民館
入場無料
お問い合わせ先:0997−58−7000(奄美猫部)